2017年10月28日土曜日

ACL2017 準決勝 2ndレグ 上海上港戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半11分。
左のCKからキッカーは柏木。
左足でGKから逃げるアウトスイングのボールを上げアフメドフのマークを振り切ったラファエルが頭で合わせ先制点。

■ベストプレーヤー
長澤和輝
1stレグが終わり、各所でその働きぶりが絶賛される中「確かにいい選手だがMOM級か?」と言われると疑問符を付けていた自分でもはっきりわかるレベルの活躍ぶり。
強靭なフィジカルに危機察知能力の高さは十分わかったので、あとは攻撃面で決定的な仕事をするところが見たい。
PSMでFCソウル相手にゴラッソ決めたのは忘れていない。

■ワーストプレーヤー
なし
基本的にはワーストと言えるほどの選手はいないけど強いて挙げれば途中交代で入った選手くらいかも。
運動量の落ちた選手の代わりにはなっても流れを変える決定的な仕事はできなかった。
もっとも、あの時間帯はチーム全体として「守って逃げ切る」意思が徹底されていたので、流れを変えようとしても周りのフォローなしで個の力だけで打開しなければならなかった。
なので「流れを変えるほどの決定的な仕事をしろ」はやっぱり無茶な注文。

■総評箇条書き
  • 1stレグのフッキゴラッソが生まれなかったら多分こんな感じといった試合内容
  • つまり2ndレグも1stレグから引き続き相手にボールを支配されながら高い集中力をもってゴールを守り通した試合だった
  • 例によって守備の貢献度は低いラファエルだがこの試合は何も言うことなし、それだけ価値あるゴールを生み出した
  • 見せ場は少なかったがいつもはGKに直接キャッチされるCKを連発する柏木がこの日は何度も決定機を演出するいいボールを上げていた
  • バイタルエリアでファウルし2度のFK献上、なんでもないルーズボールのトラップミス、ズレるパスとそれに追いつけない瞬発力の衰え
  • これらが後半序盤立て続けに発生し後半は複数の選手が目に見えて消耗していた
  • 疲れながらも唯一最後までやり遂げたのが帰陣の早さ、結果的にこれがウノゼロの勝利に繋がった
  • グループステージ含め4戦やってようやく気付いたけどフッキは意外と単純で直線的
  • というか上海に浦和のようなコンビネーションが無かった、これが4戦合計4失点に抑えられた理由では
  • 押し込まれてる苦しい時間帯の阿部の決定機を演出する2本のフィードが絶品
  • 1stレグを再現するかのように、攻め込まれながらも隙あらば追加点を奪おうと何度か決定機を作っていた
  • というか後半だけなら決定機の回数は上海よりレッズのほうが多かったのでは?
  • 槙野のディフェンスは「笛吹かれなかったからいいようなものの…」という対応も多く、もうちょっとスマートに抑えて欲しいと思う場面もチラホラ
  • 特にフッキ以外の選手と競る時とか、とはいえこの日もフッキへの対応は完璧
  • もっとも、きちんとその日の主審の判断基準を見極めたうえでの対応なら何の問題もないが
  • フッキを押さえ込む槙野もさすがだが、ウーレイに競り勝つ遠藤も非常に頼もしかった
  • 5バックの左右に遠藤と武藤が入ったときの安定感は抜群
  • 武藤や遠藤と比べると梅崎の守備はやや軽かった
  • 誰もが疲労の色を隠せない中、何度もボールを奪い一人無双していたのが長澤

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=31272

2017年10月23日月曜日

2017 J1リーグ 第29節 ヴィッセル神戸戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半4分。
GKキムスンギュからのゴールキック。
例によってレッズのディフェンスラインの背後を狙ったボールだが中央へ蹴ったため右サイドの小川が斜めに走り込んでくる。
小川の正面にいた宇賀神は小川が反応したため中央へ走る。
ボールの落下点は小川のほうが遠かったにもかかわらず宇賀神の足が遅く外から宇賀神を追い抜く小川。
競り合いに負けた宇賀神をノーファウルで倒し2バウンド目でボール収めた小川。
あとは西川との1対1を冷静に対処しゴール右隅へ流し込んで先制点。
鳥栖戦の完全再現。
本当に何も修正していないことが浮き彫りになった失点。
ここまでくると練習を非公開にしてるのも何も対策していないことが明るみになることを恐れてのことではないかと勘繰ってしまいそう。

■1得点目
前半19分。
敵陣内センターサークルで受けたマウリシオは正面の柏木へパス。
柏木はすぐ傍にいた青木へマイナスのパス。
青木は右サイドのズラタンへ斜めのパス。
青木へ出してすぐ走っていた柏木のコーチングで前方のスペースへパス。
斜めに走り込んだ柏木がダイレクトでクロス。
逆サイドの藤谷がクリアしたボールはペナルティエリア外に弾き出されるも後ろから詰めた宇賀神がダイレクトでシュート。
誰も触れなければ枠外へと飛び出していたであろうグラウンダーのシュートは、その軌道上に矢島がいてダイレクトの右足インサイドで合わせたボールは角度だけ変えてゴール左隅に吸い込まれる。

■ベストプレーヤー
武藤雄樹
神戸がやたらと右から(レッズの左から)攻めてくる上に小川、藤谷のコンビが機能していたので武藤は常に下がって対応に追われた。
かと言って、後ろに残って攻撃をサボらず前に残って守備をサボることもなく非常に献身的。
出し手のパスが雑になってやむなく危険な受け方をした時も相手のタックルから体を張ってボールを守っていた。
さぞストレスの溜まる展開だったと思われるが最後まで踏ん張ってくれた。

■ワーストプレーヤー
宇賀神友弥
実に2ヶ月ぶりの公式戦出場、不慣れなサイドバック。
同情すべき要素があったのは確かだがそれは普段の練習で補えないのならば永久に試合に出られないことになる。
失点に絡んだプレーのみを指してワーストに挙げているわけではなく、なんでもないショートパスをしっかり受けられないシーン等、攻守に渡りミスが目立った。
失点シーンもそうだがひょっとすると瞬発力が異常に衰えているのだろうか?
同点弾を演出したシュートも矢島が触っていなければ枠外のミスキックだった。
リスクの高い早い時間のDFの交代が何を意味するかは宇賀神自信がよくわかっているはず。
今シーズンリーグ戦は残り5試合。
挽回できるチャンスは少ない。

■総評箇条書き
  • ザ塩試合
  • よく言われる「どこかで入る攻撃のスイッチ」とやらはこの日は終始オフのまま
  • 直近のドローになった鳥栖戦磐田戦と違い、この日は相手にボールを持たせて凌ぐ時間が長く、その割に相手に決定機らしい決定機を作らせなかったのはまあまあ評価
  • これが次のACL上海戦を見据えた予行演習というのならもっと評価してもいいが上海戦1stレグとは明らかに動きが違うので単に省エネ運行なだけだろう
  • ズラタンってスタメンで出ると本当に役に立たない
  • 今のフォーメーションになってから右WGでズラタンが出るのはこれが初めてのようなのでこのポジションはラファエルならできてもズラタンには無理なのだろう
  • 失点シーンは怪我から復帰し久々のスタメンで試合勘も鈍っているであろう宇賀神に任せるのが悪い
  • と思ってたけどゴール裏からのアングルで見たら宇賀神一人だけラインからズレて後ろに残ってるので鳥栖戦の遠藤パターンだった
  • なので100%宇賀神が悪い
  • 他のチームならあれはオフサイドを取りにいくべきシーンだろうし、それをせず後ろに残って対応するなら責任を持って1対1で絶対に勝たなければならないシーン
  • 走り負け、当たり負け、あっさり失点し前半だけで交代した宇賀神の今後が心配
  • 結論は「頼むからまずオフサイドトラップの練習して監督」でした!
  • 相変わらず守備面での危なっかしさは健在ながらも攻撃面ではズラタンより見せ場を作って躍動した森脇
  • あの体たらくで宇賀神の交代は至極妥当だが代わりに入った平川も小川の対応には手を焼いていて左サイドの守備は専ら武藤が奮闘
  • この日マウリシオはシュート3本を放つ。しかもうち2本はバイタルエリアから
  • 3本目は無回転のミドルで神戸GKキムスンギュはキャッチできず横に弾くほどの威力。こんなの持ってたのマウリシオ
  • らしくないことにこの日は興梠までもがミス連発だった。やはり年間20ゴールの大台は意識せずにはいられないのだろうか
  • 攻撃面で何も期待していなかった矢島が今季初ゴールというのは朗報
  • 次の課題は90分走り切れる体力。特にこの日は後半消えていたので

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=31110

2017年10月21日土曜日

2017 J1リーグ 第28節 ベガルタ仙台戦

スターティングメンバー

■1得点目
前半26分。
平岡のハンドで敵陣やや左、ゴールから25mくらいの位置でFK獲得。
キッカーは柏木。
放り込まず真正面のペナルティエリア内にいた梅崎にグラウンダーの縦パスを選択。
寄せてきた中野に2度フェイントを入れ突破を試みるも無理せず柏木へバックパス。
ダイレクトの左足でクロスを選択。
興梠の立ち位置にピタリと合ったボールは競り合う相手もいなかったためフリーで頭で合わせることができ、ゴールポスト右を叩いたボールはそのままゴールネットへ。
8月のFC東京戦から実に43日、公式戦にして11試合ぶりの先制点。

■1失点目
後半4分。
自陣センターサークル左で受けた柏木は右から寄せてきた西村に対し左足のアウトサイドで槙野へバックパス。
少々無理な体勢で出したこともありこのボールは槙野には届かない。
これをプレスバックしてきた三田がカットしファーストタッチで槙野をかわすとそのまま中央をドリブル突破。
ペナルティアーク手前くらいで左足を豪快に振り抜きシュート。
ゴール右隅に決まり同点に。
シュート体勢に入る前、三田の前には阿部とマウリシオがいたがここでシュートを選択するとは2人とも思っていないせいかどちらも寄せても来ずシュートコースを切ってもいない。
シュート自体は勿論素晴らしいがCBの対応にも問題あり。
言わずもがな柏木のミスも。

■2得点目
後半15分。
敵陣右サイドで野津田を倒しノーファウルでボールを奪った遠藤。
左斜め前でフリーのラファエルの足元へパス。
トラップが流れ左右から大岩と椎橋に挟まれ奪われそうになるもツータッチ目でかろうじてそのまま前進してきた右の遠藤へボールを逃がすラファエル。
ファーストタッチで右足のクロスを上げる遠藤。
左から斜めに飛び込んできた興梠がまたも頭で合わせゴール。
再び仙台を突き放す。

■3得点目
後半37分。
敵陣右サイドタッチライン際で遠藤からのロングフィードを胸でトラップしたラファエル。
中央へ持ち込むも中野のタックルによりボールを失うも転がった先にいた武藤にボールが渡る。
ゴール正面20mくらいの位置で受けた武藤は失った後走っていたラファエルへ平岡と大岩の間を通すスルーパス。
右足のダイレクトで合わせさらに追加点を奪う。

■2失点目
後半43分。
敵陣左サイドでフリーで受けた中野。
右足のクロスを放り込むと阿部との競り合いに勝ち高い打点で合わせたクリスランのヘディングのボールはギリギリで西川が触るも掻き出せずゴール。
2分くらい前に右サイドからクロスを放り込まれこれは完全にフリーでクリスランが頭で合わせているシーンがある。
1人競ってるだけマシなのかもしれないが同じような(しかもかなり単純な)形を2度作られ失点しているというのは残念極まりない。

■ベストプレーヤー
マウリシオ
25節柏戦から連戦に次ぐ連戦で誰もが疲労の色を隠せない中で、この日ほぼノーミスでゴール前を守り続けたのがマウリシオ。
最後の失点もクリスランと競ったのが阿部ではなくマウリシオだったなら・・・と思わずにいられない。
もっとも、その阿部も失点に絡んだシーン以外はマウリシオ同様ノーミスではあったのでベストプレーヤー次点は阿部。
しかもこの7連戦はマウリシオより長い出場時間にもかかわらずなのだから。

■ワーストプレーヤー
武藤雄樹
次点でラファエルシルバ。
決勝点となる3点目を演出したこの二人がワーストということで納得できない人も当然いると思われるがこの日の攻撃陣は全体を通してミスが目立った。
ラファエルは球離れが悪くボールロストを繰り返し守備面でも貢献度が低いと、いつも通りのパフォーマンス。
今に始まったことじゃないので悪い意味で計算できる。
一方武藤はパスミス、トラップミスが明らかにいつもより多く、冷静にやればもっといいプレーができるはずなのでこの日の出来にはガッカリ。
武藤も阿部に負けず劣らず使い詰めの選手なので高木あたりが鳥栖戦でマシなパフォーマンスを発揮できていればこの試合くらいは休めたんじゃないだろうか。

■総評箇条書き
  • 全体的にかなり疲弊していた様子で判断力の悪さが目についた
  • 前半の序盤、仙台は守備時は割と前からプレスに来る
  • 逆に攻撃時、同じように前からプレスに来られると自陣であっさりボールロストしていた。ビルドアップに難あり?
  • 三田は本当にいい選手。三田並みの高いシュート意識持ってるのはレッズでは森脇くらいでは
  • ラファエルの足元にボール入った時のロスト率酷い。全部胸を目がけてパス出したほうがいいのでは?
  • 上海戦すらベストじゃなかったのに中3日で柏木を無理使いすべきではなかったのでは、と言いたくなるほど柏木の後半の失速ぶりが顕著
  • この日の興梠は判断力に疑問の残るプレーが複数回見られた。得点王を意識しての悪影響ならそのレースからは降りるべき
  • 同じく武藤も入れ込み過ぎ。おそらくは古巣を意識してのことだろうけど2ゴール決めた興梠と比べこっちは空回り
  • こうなってくると他の選手もそういう目で見てしまうというか、梅崎も久々のスタメンだからかこの日はあまり周りが見えていなかったような
  • 終いには西川までポロリやズッコケによるピンチを招くとかどうなってんの?
  • 上海戦で絶賛された長澤も途中交代で入った割にミスが目立った

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=30615

2017年10月10日火曜日

【遠征メモ】初ユアテックスタジアム観戦


■経路
大宮から仙台までやまびこ自由席。
仙台駅から歩いて榴ヶ岡まで向かい榴岡公園を散策。
周辺をぶらぶら歩いて宮城野原からあおば通まで電車で移動。
昼食をとってから広瀬通から泉中央まで南北線。
泉中央駅から歩いて7,8分くらいでスタジアム着。

■席
S指定席バック。
オフィシャル
「A指定席ビジター」「ビジター自由席」以外の席種でのレプリカ着用、ビジターグッズを使用しての観戦・応援をお断りすることがございます。
と、あるためレプユニを着ずに向かったが着てたサポーターもチラホラ見かけた。
西日が直射して9月末でもかなり暑かった。

■飲食
牛たんの一仙

牛たん焼定食 1750円

オリジナルアイスロール 350円
http://www.vegalta.co.jp/news/goods_shop_news/2017/09/post-5177.html

アドゥマン
泉中央駅 パン屋|泉中央駅から徒歩3分、七北田公園入口にある小さなパン屋 A demain (アドゥマン)
各種ベーグル
駅とスタジアムの間にあり、14時キックオフなら試合終了後に行ってもまだ閉まってないのは最高。
レッズサポの家族連れがイートインスペースで食事していた。

2017年10月9日月曜日

ACL2017 準決勝 1stレグ 上海上港戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半19分。
自陣右サイドから前線のフッキへ浮き球のパスを出したヘーグアン。
競り合いに勝った槙野が頭で跳ね返したこぼれ球をオスカルが拾う。
青木がチェックに行くも奪い切れずオスカルは引いてきたフッキへ受け渡す。
寄せてきた槙野を圧倒的なフィジカルで振り切り中央へ前進しゴールから15mはあろうかと思われる距離で強烈な左足を振り抜きゴール。
この日の槙野はフッキというワールドクラスの化物を相手に執拗に食らいつき殆ど仕事をさせなかった。
この失点シーンはこの日唯一と言っていいそのフッキを自由にさせてしまったシーンと言える。

■1得点目
前半35分。
ハーフウェイライン右でボールを受けた阿部。
ライン際のラファエルへ縦パスを通す。
ラファエルは戻りながらボールを受け青木へマイナスのパス。
中央へ少し移動した青木は時間を作りタイミングを見計らって興梠へ浮き球のパス。
オンサイドで抜け出した興梠は走り込んできた柏木へダイレクトで落とす。
柏木もそのままダイレクトで右足のシュート。
逆足にもかかわらず抑えの効いたいいシュートは左隅へ突き刺さりゴール。
全てが噛み合った「これぞレッズ」と言っていいようなゴール。

■ベストプレーヤー
青木拓矢
アシストこそつかなかったもののアウェイゴールの起点となったのは間違いなくこの男。
ACL準々決勝1stレグ、ジュビロ磐田戦と最近の青木の活躍には目を見張るものがある。
守備においてもエウケソン相手に一歩も引かず球際で争い競り勝つ場面なども見られ非常に頼もしかった。
後半ボールに食いつき過ぎてポジションを放棄したことにより2度中央突破を許した点のみ反省してほしい。
次点は挙げたらキリがないほどこの日のレッズは全員が最後までよく戦っていた。
西川、槙野、阿部といった守備陣は特に気合が入っていた。

■ワーストプレーヤー
無し
ミスした回数をカウントすると柏木だけど値千金のアウェイゴールを奪った彼をワーストにはとてもできない。
かといって他の選手達も誰一人手を抜くことなく戦っていた。
なので消去法で強いて挙げれば堀監督。
全ての不満は後半の試合運び。
リーグ戦のレッズを見ていればレッズに引いて守る守備はできない・・・、とは言い切れないものの不得手としているのは明白。
であればこそ、ポゼッションを上げて細かいパス回しによる遅攻で時間を使うのが理想。
だが監督の選択した戦術はポゼッション放棄とセーフティファーストな大きく蹴り出すクリア。
後半は明らかにそれがチーム全体で徹底されていた。
ただ、レッズの信条とするパスワークが上海の過剰な水撒きサッカーによって本来の力を発揮できない、若しくはミスが生まれ余計なピンチを招くと踏んだ末の決断と考えればむしろ妥当だったのかもしれない。
それに完全に自陣に引きこもっての守備一辺倒ではなく隙あらば2点目を取ろうとするプレーもあったのは本当に良かった。
ACL準々決勝の川崎はこれが無かったから負けたようなものだし。
やはりこの日のワーストプレーヤーは無し。

■総評箇条書き
  • 全員がボールホルダーに厳しくチェックに行き90分間攻守に奮闘していた
  • 展開が速くてドルトムント戦を見ているかのようだった
  • 槙野は要所要所で体を張ってフッキを止めていた、また周りも上手くフォローしていた
  • Jリーグだったら絶対にファウルとられてる槙野のフッキに対するディフェンスもこのACLではノーファウルで非常に有効だった
  • 相変わらず水を撒きまくって半田ッカーみたいな真似を上海はしてきたので球足が出ず単純なショートパスが繋がらない場面が散見された
  • その影響が最も大きくミス連発してたのが前半の柏木
  • もっとも、怪我を押しての強行出場で見事アウェイゴールを奪ったのだから間違いなく功労者
  • 2,3人に囲まれても簡単にロストしない長澤上手すぎる
  • 青木は出場機会が増える度に興梠を狙ったいいロブパスが増えている
  • ラファエルは敵を背負った状態でボールを受けるとほぼロストするので今後は足元禁止
  • 先制されても下を向かず積極的にチーム全体で前へ出てボールを運べたことは評価
  • ACLになると人が変わったように神セーブ連発する西川マジ守護神
  • 後半の青木はポジショニングが悪く、またボールへすぐ食いつく場面が見られアフメドフに再三縦の突破を許した
  • チーム全体で意思統一することは重要だがポゼッションを放棄し前へ大きく蹴り出すだけの後半の試合運びは監督の指示によるものだろうか
  • もしそうならあまり上策とは思えない、結果後半ゼロに抑えたとはいえ
  • 阿部の後半の集中力が異常でクロスもスルーパスも跳ね返しまくってた
  • プレスバックからのせっかくのいいボール奪取を最悪のバックパスで戦犯になりかける高木
  • 武藤は裏街道を練習してる?この日2,3度トライしていた

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=30449

2017年10月3日火曜日

2017 J1リーグ 第27節 サガン鳥栖戦

スターティングメンバー

■1失点目
前半1分。
自陣中央でボールを受けた阿部は引いて受けにきた駒井へ縦パスを出す。
トラップミスか何かで駒井はこれに触れずチョンスンヒョンがダイレクトで高橋へ蹴り返す。
ワンタッチですぐ右にいた福田へパス、続いて小野へ横パス。
ハーフウェイラインで受けた小野は前線の田川へロングフィード。
このときレッズの最終ラインとゴールの間にポツンと遠藤が一人何故か残っていて、付いていくのを何故か途中で諦めた森脇を振り切る田川。
遠藤は遠藤で上ったボールを下がりながら眺め続け背後を走る田川に気付かず自分の頭上を越えてボールの落ちた地点にいた田川に気付いたときには時既に遅し。
ダイレクトで放った左足のシュートは右のサイドネットを揺らした。
まるで故意に献上したようにすら見える不可解な守備。
選手達は後でこれを見直して自分が何を考えていたか答えられるのだろうか。

■1得点目
後半29分。
柏木の右からのCK。
滞空時間の長い山なりのボールを中央の密集地帯に放り込む。
競り合いというより原川との駆け引きに勝ったマウリシオが頭で合わせ見事初ゴール。

■2失点目
後半35分。
ゴールから30mくらいの位置からレッズのFK。
キッカーは高木。
右足のキックは手前の壁を越え権田の元へ真っ直ぐ向かいしっかりキャッチ。
すぐさま最前線の田川へパントキックでボールを出す。
このとき後ろに残っていた矢島が頭で合わせるもクリアミスになり後ろへ逸らしてしまう。
ボールは矢島よりゴールに近い位置を走っていた田川の前に落ちペナルティアークで追いついた田川はファーストタッチの左足で飛び出した西川の頭上を越えるループシュートを放ちゴール。
この2分前くらいに権田からのロングフィードで一気に最前線へ供給という全く同じシーンを作られている。
そこでは阿部がカットして事なきを得ているがワンミスで命取りになる危ないシーンではあった。
FK要員のため阿部もマウリシオも槙野も上がっていてその代わりに矢島と長澤の2人が残っていた。
だが高木のボールは直接ゴールを狙うものだった。
このことを事前に周知しておけば阿部かマウリシオどちらか一人だけでも後ろに残せておけたのではないだろうか。

■2得点目
後半40分。
敵陣センターサークル付近で阿部からパスを受けた長澤は右斜め前へゆっくり前進。
タッチライン際の遠藤へパス。
遠藤の右足のクロスはゴールエリア中央に向かい飛び出した武藤が頭で合わせる。
ボールは権田の真正面へ飛んだものの左膝のあたりに命中し股に落ちる。
止まらず突っ込んでいた武藤は滑り込むように右足で押し込みゴール。
何もGKの真正面に飛ばさなくても、とは思うがイージーに決めようと自ら難しく決めようとも1点は1点。

■ベストプレーヤー
槙野智章
ロングボールの空中戦や被カウンター時のネガトラ等、要所要所でピンチからチームを救った。
まだ数字は出ていないがこの日の対人勝率はかなり高かったのでは。
何も実を結ぶことのない余計な攻め上がりが目につくのが残念。
個人の守備がこれだけできて何故組織的な守備が壊滅的なのか・・・。

■ワーストプレーヤー
遠藤航
槙野と対照的にミス連発でチームを再三ピンチに招いたのが遠藤。
組織的守備ができない以上、レッズの守備は個の力頼みになる。
同じディフェンダーという括りであっても積極的な攻撃参加を許される森脇や槙野と、そうではない遠藤では負担も責任もまるで違う。
(攻撃参加しないわけではないが頻度は2人より減る)
そのことを勘案してもこの日の遠藤は余りにお粗末。
自分の守備力に自信を失っているのならば、組織的守備の改善を周りに訴えてせめて責任だけでも分散させるべきではないだろうか。
今のままでは勝てなかった試合の戦犯候補筆頭に毎回挙げられてしまうだけだ。
次点で高木か駒井か森脇。
というかほぼ全員酷かった。

■総評箇条書き
  • クロスの質が最低最悪で悉くワロスな高木、かといって縦に突破もできなかったためこの日の高木はほぼ存在価値なし
  • 特に後半28分の左CKは言葉を失う酷さ。その直後逆サイドからのCKで同点弾を演出したのは笑ったが
  • 梅崎との交代時何か吠えていたのでCKのアシスト以外何もできなかった自覚は本人にもあったはず
  • 足元に収まらない、クロスは雑、シュートは宇宙開発と武藤も最悪
  • 高木同様武藤も執念で押し込んだ同点ゴール以外何も仕事をできなかった
  • まるで菊池の魂が乗り移ったかのようにバックパス連発し攻撃に貢献できなかった駒井
  • 危険なエリアで追い越す動きをする鳥栖の選手に誰も付いていかないのは何故?
  • 前半はサイドからのクロスかディフェンスラインからのフィード中心の攻めだったのに対し後半は中央からの崩しを意識していた
  • イバルボに全敗した遠藤に対しマウリシオは五分以上に渡り合った
  • ただしショートパスは相変わらず雑すぎ。マウリシオをビルドアップに参加させるのはもうやめろ
  • 2失点もしておいて何をと思われるだろうがこの日の守備陣(槙野、森脇、マウ)は敵の再三のカウンターを体を張って守っていた
  • 回数は少ないながらも一人がチャレンジに行って二人目が奪う組織的な動きも見られた
  • 長澤投入後は中央がやや活性化。この日の武藤の出来なら武藤を外して長澤スタメンでよかったくらい
  • 長澤は横にスライドしてボールを貰う動きや狭いスペースでのパス交換などで見せ場を作った
  • 失点に絡むあの時間まで攻守において悪くない動きをしていた矢島がクリアミス一発で戦犯
  • さいたまダービーの宇賀神と遠藤を彷彿とさせる、サポーターを馬鹿にするかのような気の抜けたプレー
  • スプリント数、クロスの精度、枠を捉えられないシュート、天皇杯から中2日の疲労の影響が全体に色濃く出ていた
  • ターンオーバーしようにも減らない怪我人のせいで思い通りの起用ができない監督の苦労はわかる
  • ただ、途中交代で入った長澤や梅崎の動きが非常に良かっただけに中2日の疲労を甘く見た監督の起用ミスのようにも思えた

<参考>
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=30311